ひさびさに感動!

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2012080601

久しぶりに商品に感動しました!たくさんの商品が溢れる日常の中で、なかなか商品に心が動かされるということが少なくなってきたと思います。そんな世知辛い世の中ですが、今朝は日本人のおもてなしの心を感じる商品に出会いました。
我 が家では私以外の家族は全員パン食のため、私だけがごはん食です。味噌汁を一人分作るのは手間がかかるばかりか、あまりにも非効率的なので、レトルトの味 噌汁が重宝しています。レトルトの味噌汁もさまざまな種類が出回っていますので、飽きが来ないようにいくつかのメーカーの商品を楽しんでいます。
私 が購入しているのは、十数食分が袋詰めにされている、味噌と具がそれぞれパックされているタイプです。毎日のことですので、私の場合は、封を切ると、最初 にすべての味噌と具材のパッケージを一つずつ切り離しておきます。こうしておけば、毎朝パッケージを切る手間が省けるからです。何でもない作業なので、毎 日やればいいじゃんと言われるとごもっともなのですが、これが毎日だと意外と億劫になってくるものなのです。急いでいて、時には隣のパッケージが少し切れ てしまったりしたりして。
そこで、今日出会った商品の登場です。その商品は、まず最初の開封から気配りができていました。通常の包装ですと、封をうまく切れないと、ビリビリ~と斜めに裂けてしまったり、はたまた裂け過ぎてしまって、中身の収まりが悪くなってしまったりということがあるのです。
ところが、この商品。きちんと切り口が出来ていますので、横一直線にきれいに開封できます。おまけに、中身が取り出しやすいように配慮されています。

この時点ですでに「おっ、やるな!」と小さく動揺したのですが、本当に驚いたのは、この次です。開封して中の具材を取り出そうとしたその時でした。ちなみに、この段階で頭の中は、一つ一つのパッケージを切り分ける、例の儀式を想定しています。
何 とすでに小分けのパッケージは切り分けられているではありませんか。さらに驚いたことに、味噌と具材のパッケージが交互に並んで封入されているのです!こ れには驚きました。使い勝手の良さというよりも、生産者の心遣いが感じられるパッケージングです。まさに日本人のおもてなしの心です。

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企業が一人ひとりの消費者とコミュニケーションを取る方法は様々です。私は、このメーカーのTwitterもFacebookページもフォローしていませんでしたが、今朝の出来事でこのメーカーに強い親近感を持ってしまいました。
このアイディアが生まれる背景にマーケティングリサーチがあったかどうかはわかりません。でも、この「おもてなし」は、消費者のニーズに確実に応えていると思います。
市場調査というのは、こうした小さなニーズに着実に応えていくヒントを得る手段として、本来は大きな役割を果たしていけるんではないだろうかと、味噌汁をすすりながら考えた月曜日の朝なのでした。

 

2012-08-06 | Posted in リサーチNo Comments » 

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