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リサーチャーと作る海外調査

インターネット調査の登場によって、従来よりもぐっと身近になった海外調査ですが、リサーチャーに求められるチカラは以前と変わらないというのが現場の実感です。
それゆえに、海外調査は、調査会社やリサーチャーが特色を出せる分野、そして実力を発揮できる機会でもあります。

リサーチャーの立場から言えば、海外調査に関わるということは、すなわち受託側と委託側の両方の立場で仕事をすることを意味します。
海外の企業が日本の市場を調査する場合であれば、私たちは海外の調査機関から調査委託を受けます。
一方、日本国内の企業が海外の市場を調査したいというニーズがあれば、海外の調査機関に調査委託をする委託側に立つといった具合です。
面白いのは、どちらの立場に立っても、調査機関どうしの関わりの中で調査を進める点です。

国内では通常、大手の調査会社が小規模の調査会社にフィールドワーク(実査)を委託する一方通行の関係はあっても、調査会社がお互いに受発注をするという関係は限定的です。 対して、海外調査には国境を越えた横断的な関係が生まれるというわけです。

同じ業界どうしの横のつながりですから「世界の市場調査が、 今何に注目しているのか」「どんな調査手法、分析手法がトレンドなのか」「対象国では、どんなことに注意する必要があるのか」などなど、調査業界に身を置いていないとなかなか知り得ない実地レベルの情報を日常的にシェアできる環境が生まれるのです。

最近ではLinkedInのようなビジネス向けSNS、海外発信のリサーチ・ポータルサイトもありますし、ビジネスの垣根を越えてfacebookでつながったりしていますので、以前よりさらに幅広い情報交換ができるようになっています。

海外の調査機関と一緒に仕事をする中で積み上げた実績は、ストレートにリサーチャーの海外調査運営能力になるのですが、同時に国内における調査の企画・運営をする場合においても、グローバルな視点で調査のモノゴトが考えられるというベネフィットをもたらしてくれるのです。
「そう言えば、あの調査の質問の仕方は応用できるな」「中国であんな調査ができたんだから、インドでもいけるかもしれないぞ!」などど考えながら過去の調査の資料や頭の中の引き出し、最新のトレンドから使えそうな知恵をひっぱり出してくるといった具合です。

また、こうしたノウハウを右から左に採用するのではなく、取り組んでいるプロジェクトにきちんと収まるようにアレンジして、本当の意味での翻訳ができることもリサーチャーの役割でもあります。

「データを集める」という意味では、海外調査は以前よりずっと身近なものとなりました。英語なんてできなくても、ワンストップで世界中からデータを集めることができちゃいます。
た だし、『有益な一次情報を集めるための準備がきちんとできているか』『それが企画(質問の設計など)に反映されているか』『結果を客観的に読み取れるだけ の基礎情報を持っているか』など企画段階の準備やデータに向き合う用意も必要です。

インターネットや書籍でデスクリサーチをしたり、日頃親交のある調査会社の担当者や翻訳者、現地赴任している友人など、色々なネットワークを使えば、かなりの情報量を収集することができます。実は、調査で聞きたいことのほとんが分かってしまったりして。

国内の調査であれば、同じ国民ですから、質問を見れば調査結果の傾向は結果を見る前に何となく見えてきます。ところが、これと同じスタンスで海外調査をし てしまうと「データは取れたが、果たして実態を反映しているかどうかはハテナ?」といったことも起きかねません。
それを説明したり検証できないと、もっと 困ってしまいます。質問の設計ひとつとっても「これで本当にいいかな」と一度原点に立ち返ることも重要なステップになります。
例えば、アメリカの人に「身長は何cmですか」と聞くことは、日本の人に「身長は何フィートですか?」と聞くことと同じです。これは極端な例ですが、実は現場ではこんなことが結構、当たり前に起きちゃったりしています。

ブリーズでは、これまでの色々な国の色々なリサーチャーとの交流を通じて蓄積してきたノウハウや勘所をすべてオープンにしています。
海外調査に限ったことではあり ませんが、共有することが、たくさんのイイコトを生み出すと考えるからです。お互いに知恵を出し合い、いい調査にする。
そのための努力は惜しまない。こん なスタンスでクライアントの皆様の海外調査をお手伝いできればと考えています。

<例えば、ブリーズが海外調査でお手伝いできること>

海外調査をお考えのご担当者の方

調査機関やシンクタンクなど調査関係の方

などなど、どんなことでもお気軽にご相談ください!