ESOMAR Best of Japan – 2014

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5月15日(木)にGMOリサーチさんのオフィスで開催された「ESOMAR Best of Japan – 2014」に出席してきました。

毎回、JMRAのイベントとは違ったESOMARらしい視点のお題目が用意されていますが、中でも興味深かったのは「Projecting for Success」というクライアント側の3名による発表です。

「企画」「実施」「報告」という調査のフェーズ別に、各プレゼンターから、よりよい調査に向けてクライアント側とリサーチ会社にできることの提案が実例を交えてなされました。既に、JMRA発行の機関誌「マーケティングリサーチャー No.123」で同様の議論が同じメンバーでされていたのですが、その続編的な感じで、より具体的で率直な内容でした。

大きく2つのメッセージがありました。

ひとつは、従来の手法やアプローチに固執するのではなく、新しいことを積極的に提案したり、同じことを繰り返さしたりしないという姿勢が求められていること。実際にグルインで用いた手法などを例に成功事例が示されました。

ふたつ目は、「報告」のフェーズにおいて、分析やレポーティングはインサイトまで示して初めてクライアントが期待するアウトプットになり得るということ。これは、もはやリサーチ業界にとっての永遠のテーマと言ってもいいと思います。

ともすれば、私たちリサーチャーは、従来型の方法を最も有効な方法(リスクの少ないと言い換えることもできるかもしれない)と信じていたり、あるいは調査から得られたデータやアウトプットの範疇を超えた提案をすることに躊躇したりしていたかもしれません。

今回の発表を拝聴し、新しい試みやリサーチャーとしての経験や視点をクライアントに提案する勇気と積極的な態度が求められていることを再認識したと同時に、クライアントと同じ方向を向くことができたのではないかと思います。

2014-05-26 | Posted in Blog, リサーチNo Comments » 

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