計画停電下の仕事術

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ブリーズのオフィスは神奈川県にありますので、計画停電の対象エリアに入っています。ここのところは、暖かい日が多く、計画停電中止のニュースの方が耳慣 れてきましたが、ちょっと前までは「これは本格的に対策を練らないとマズイぞ」と電力の供給が途切れるたびに考える日々でした。ノートパソコンで停電中の 3時間を乗り切れると考えていましたが、これが思ったよりはるかにバッテリーの持ちが悪い。持っても正味1時間。バッテリーのインジケーターとにらめっこ しながら、もうほとんどクイズタイムショックのような状況で作業をしている始末。しかも、バッテリー残量が少なくなった後半戦は、省エネルギーモードに切 り変えるので、よく目を凝らさないと画面すら満足に見えない。ついにバッテリーが切れると、仕事道具を取り上げられてしまったも同然。仕事中はBGMに FMを流していますが、残念なことにUSBから電源を取っているので、灯りとともに音源もシャットアウト。デスクの前でぽつねんと本やら雑誌をパラパラめ くっては、沈黙の中で静かに電源復旧を待つばかりです。

これは「直ちに業務に影響が出る」レベルだと判断。計画停電下でもストレスフリー で仕事が継続できる方法を色々と考えました。車の中をオフィス化して計画停電エリア外からエリア外へ移動。いやこれではガソリン代もばかにならない。ただ でさえ被災地の方がガソリン不足に困っているというのに。エンジン式の発電機を導入しようかとネットで調べてみたところ、ことごとくソールドアウト。考え ることはみんな同じようです。待てよ、トレーニングの自転車に電源をつないで発電しながら仕事してはどうか。健康にもいいし。アイディアは尽きませんが、 やはり、手っ取り早いのは、バッテリー駆動時間の長いノートパソコンへの買い替え。実際の話、家電量販店を訪れ、もうあと一歩で「これください」というと ころまで行ったものです。
ところが訪れた家電量販店で思いもかけないものに遭遇しました。外付けバッテリーというものです。そうかこういうものが あったか。バッテリーの容量によって駆動時間は異なりますが、長いものではノートパソコンを6時間も動かすことができるのです。これには飛びつきました。 様々な形式のプラグに対応できるようにアダプターがこれでもかと同梱されていますので、ノートパソコンばかりか、同時にラジオとiPhoneにも電源供給 できてしまいます。解決方法としては地味ですけど、効果はテキメンです。何より、ノートパソコンを買い替えることに比べれば、はるかにリーズナブル。
電話とメールはiPhoneで解決。電話は着信転送、メールはアカウントを設定していますので受信できます。インターネットもiPhoneです。

目 下の問題はひとまず解決しました。それでも課題は残っています。普段はデスクトップで仕事をしていますので、計画停電の時間に合わせて、デスクトップを シャットアウトして、ノートパソコンに切り替えなければなりません。進行中の仕事関係のファイルはクラウドを使用していますので、ファイルを移動する面倒 はありませんが、作業を一度中断しなければなりません。もっとストレスフリーにと考えたのが、ノートパソコンをメインマシンにする案。そうすれば、コンセ ントからの電源供給が切れても引き続き、例の外付けバッテリーで作業が続けられます。とは言え、やっぱりディスプレイは大きい方がいい。そこで浮上したの が、現在のデスクトップのディスプレイとノートパソコンをケーブルでつなぎ、デュアルディスプレイにするアイディア。こうすれば、電源供給のある時間帯は 大きなディスプレイ、計画停電中はノートのディスプレイ、電源が復旧したら再び大きなディスプレイに戻るというもの。いざというときデスクトップを持ち出 すことはできませんが、ノートなら持ち出せます。

こんなことはこれまで「万一の場合」と考えていましたが、今回の震災を機に「いつ起きてもおかしくない」こととして、オフィスの在り方を考えるようになりました。
こ れから夏場を迎えると再び計画停電の日々が始まることと思います。暑さとの戦いも待っています。扇風機用のバッテリーが必要かもしれません。あるいは、す でに開発が進んでいるかもしれません。今から試行錯誤しながら、夏場の計画停電を乗り切ってやろうと鼻息を荒くしています。

2011-05-05 | Posted in その他No Comments » 

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